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北海道で震度7の地震、9人死亡 31人安否不明

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6日午前3時8分ごろ、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震が発生し、厚真(あつま)町で震度7むかわ町と安平(あびら)町で震度6強を観測するなど道内各地が強い揺れに襲われた。政府によると厚真町などで9人が死亡した。同町では大規模な土砂崩れが発生して31人の安否が不明で、救出活動が続いている。このほか道内では家屋の倒壊などに伴い、けが人は約300人に上る。地震の影響で道内のほぼ全域295万戸が一時停電し、市民生活や経済活動に大きな影響を与えている。

北海道で震度7を観測したのは初めてで、国内では6例目。気象庁は今回の地震を「平成30年北海道胆振東部地震」と名付けた。

 大規模な土砂崩れや家屋の倒壊が各地で発生し、道外からの応援を含め、警察、消防、自衛隊などが約2万1千人、ヘリ51機で捜索救助活動にあたっている。土砂崩れがあった厚真町によると、町内では5人が死亡し、3人が心肺停止という。

 気象庁は6日午後、この日3度目の会見を開いた。午後6時までに余震とみられる地震が震度4が2回、震度3が10回など、計69回観測され、今後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意が必要という。松森敏幸・地震津波監視課長は「危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図って」と呼びかけた。

 住民が避難する動きも広がり、道庁によると6日夜時点で、厚真町や札幌市苫小牧市など61市町村に569カ所の避難所が設けられ、5777人が身を寄せている。

 また厚生労働省の調べでは、6日午後3時時点で、349病院で停電が起きており、34の全災害拠点病院が自家発電機で対応。札幌市など33市町村3万255戸で断水が発生している。札幌市清田区の住宅街では液状化現象が発生し、道路に亀裂が入るなどの被害が出た。道教委によると、6日は小中高校など9割超の公立学校が休校した。

 交通機関への影響も大きく、JR北海道は6日の始発から全線で運転を見合わせ、札幌市営地下鉄と市電も始発から運転を取りやめた。新千歳空港の6日の発着便も国内線国際線とも全便欠航となった。国内線については復旧を目指し、システムを点検している。

 今回の地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・7、震源の深さは37キロ(いずれも暫定値)と推定されている。胆振地方で発生した地震としては、統計を取り始めた1923年以降、最大規模となる。